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世田谷に緑あるカフェ 自家製ホットサンドや無添加ジェラートが売り、ワークショップ開催も

さまざまな植物が置かれた店内の様子

さまざまな植物が置かれた店内の様子

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 世田谷駅近くに、カフェ「City」(世田谷区世田谷4、TEL 050-1523-2398)がオープンして2カ月がたった。

ハンドドリップでコーヒーをいれる、戸村真琴さん

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 席数は、カウンター4席とテーブル8席(2018年春に増席予定)。完全禁煙。客単価は1,000~1,500円。

 オーナーは2009年に渡米し、ニューヨークでバイヤー、ロサンゼルスでカメラマンやデザイナーとして活動していた原優平さん。2017年5月に帰国し、カフェを開いた。店に立つのは、原さんの姉・戸村真琴さんだ。

 2人はこれまでも店名と同じ「City」というブランド名で、洋服やバッグ、マグカップなどを販売していた。アメリカに住む原さんが商品を仕入れ、戸村さんが日本で販売していたという。

 世田谷エリアに出店したのは、戸村さん自身が約10年間住んでおり、土地勘があったから。「松陰神社周辺は最近盛り上がっているが、世田谷駅や上町駅周辺はカフェがまだ少ないため、皆でお茶できるような場所を作ろうと思った」と話す。2017年7月に店舗契約を行い、リノベーション会社を営む知人と協力しながら、8月から9月にかけて内装を作っていった。

 同エリアには緑が多いことも開店のきっかけとなった。「ロサンゼルスに行った際、いくつかカフェを回った。どのお店も緑が多く、影響を受けた」と戸村さん。ウッディな店内にはサボテン科の「リプサリス」やシダ科の植物などを豊富に配置。トイレの壁もドライフラワーで埋めた。「『City』にとって『緑』は、気持ち良い空間を作り出す重要なコンセプトの一つ」と話す。ショップカードのデザインも植物をあしらっている。店内には子連れの女性がくつろげるよう、子ども用のおもちゃも用意している。

 看板メニューは「BBQポークのホットサンド」(850円)。一晩かけて煮込んで柔らかくなった豚肉に、10種類のスパイスを使ったトマトベースのオリジナルソースをかけた一品。隠し味には、ハニーウイスキーと粉マスタードを使用。そのほかに、日替わりのホットサンドも用意する。

 フードメニューで、戸村さんが手掛けるのはホットサンドのみ。「知人にこだわりを持つ飲食店の経営者が多く、彼らの商品を紹介したかったから」とその理由を話す。

 店のケーキやクッキーは、水曜~金曜のみ営業するスイーツショップ「YOTSUHA(よつは)」(同区世田谷2)から仕入れている。「NYチーズケーキ」(600円)、「ガトーショコラ」(550円)、「塩パウンドケーキ」(500円)を揃える。

 ジェラートは「AL CARINA」(千葉県佐倉市)から。ミルク味とチョコレート味が固定メニューで、残りは週1回のペースで入れ替わる。市場で仕入れた季節のフルーツなどを材料に使っているためだ。ジェラートの最新情報は、店のインスタグラムで発信している。シングル(450円)、ダブル(550円)、トリプル(650円)で、着色料や香味料は使っていない。

 コーヒーは、マキネスティコーヒー(墨田区緑)から取り寄せているブラジル産の豆「イエローブルボン」をひき、ハンドドリップで提供。「ブラックでもたくさん飲めるよう、浅煎りの豆を使っている」と戸村さん。提供するマグカップも大きめの220ミリリットル。価格は550円だ。

 ドリンクはそのほか、「生姜ほうじ玄米茶」(550円)、「キャンドルポットティー」(700円)、グラスワイン(550円)、グラスビール(500円)などを揃える。

 今後はワークショップの定期開催を予定している。初回となった11月末には、知人を講師に招いてクリスマスリース作りを実施。今後、季節の花を使ったイベントや、植物販売も始める予定だ。

 営業時間は8時30分~18時(日曜は17時)。土曜・祝日定休。

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