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三軒茶屋の「jam cafe」が閉店 飲食未経験、母娘が8年切り盛り

8年間の歴史を語るカウンター

8年間の歴史を語るカウンター

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 三軒茶屋のカフェ「jam cafe」(世田谷区三軒茶屋2、TEL 03-3411-0320)が3月18日、閉店する。

有機野菜を使ったメニューが人気だった

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 2010年5月にオープンした同店は、「urban organic」をコンセプトに「安心安全でおいしい」食事やドリンクを提供してきた。

 店主の杉岡沙樹さん(33)は、アパレル企業で営業職をしていたが、「激務に追われ、食生活が乱れて心身共にボロボロだった。そんな時、有機野菜を使って作る母の料理を思い出した。母がお店をやりたかったこともあり『女性が一人で安心してごはんを食べられる場所を作りたい』と思い、母と開業した」という。

 料理は杉岡さんの地元、相模原市や相模湖水地方の無農薬野菜を中心にすべて手作りで提供。提供する料理やスタイリッシュな空間に多くのファンがつき、8年間三軒茶屋で営業してきた。2012年には相模原市に姉妹店「jam cafe GARDEN」をオープン。4月には新店舗となるカフェ「jam BASE」を同じく相模原市にオープンする。

 閉店の理由について「ケータリングの業務が増え、店舗が3階にあることが不便になった。ケータリングの業務に注力するため」と杉岡さん。今後はケータリングを続けながら、移転先の物件を東京23区内で探していくという。

 8年間を振り返り「お客さまが旅行や出張などのお土産を持ってきてくれるようになり、店を第二の我が家のように使ってくれたことや、クリエーターさんたちがよく来てくれていて、店のカウンターや席で多くの作品が産まれたことが、とてもうれしい」と杉岡さん。

 最終営業日となる18日は通常営業を18時に終え、19時から入場無料のパーティーを開催する。ドリンクを全て500円で提供し、「余裕があればフリーフードを用意する予定」だという。

 杉岡さんは、同店のファンに対し「突然の閉店で申し訳ございません。みなさんの活動圏内に移転できるように、物件探しをがんばりたい。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」と呼びかけた。

 18日の営業時間は12時~18時、19時~22時頃。

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