東急世田谷線沿線の3大学のプロデュースによる貸し切り電車企画「POP UP UNIVERSITY」が9月21日、世田谷線のラッピング車両「幸運の招き猫電車」内で開催された。
日頃から世田谷地域のボランティア活動や地域活性化に積極的に取り組む国士舘大学、昭和女子大学、日本大学の学生が、それぞれ世田谷線沿線にまつわるテーマを用意し、電車内で特別講座を開講。当日は、三軒茶屋から下高井戸間をノンストップで2往復して開催された。
国士舘大学 経営学部 F・Tアントレゼミは、世田谷地域の子どもたちの貧困や孤食をテーマにした研究を発表。同大の楓門祭実行委員会は、世田谷線や国士舘大学にちなんだクイズなどで「ミニ学園祭」を開催した。昭和女子大学 プロジェクト型協働インターンシップチームは、当日参加者に配布された女子大生の目線で作成した「世田谷線散策MAP」の制作過程を解説。日本大学 文理学部 桜麗祭実行委員会は、同大の学園祭をPRした。
当日は、乗客として世田谷地域の住民など約40人が参加。参加者からは「子ども食堂が近くにあることを初めて知った」「学生さんが探求熱心で、一人よがりでなく、みんなで一緒になって頑張っている熱を感じた」などの声が寄せられた。
国士舘大学の学生は「参加者のお母さんから『この時間帯に公園に行くと、お母さんたちがいるよ』など、いろいろとアドバイスをもらうことができた。自分たちでは分からない目線の情報を教えてくれてありがたかった」と話す。