松陰神社前在住のフローリストらが6月3日、ドライフラワーを使ったスワッグキット「HANATOTE」の販売を始めた。
新型コロナウイルスの影響で、子どもが離れた場所に住んでいて会えない祖父母へ、手作りのスワッグ(花や草を束ねた飾り)と共にメッセージを送ることを目的に制作したもの。キットには、スワッグとメッセージ台紙などがセットになっている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くの花が廃棄処分されたことを受け、松陰神社前在住フローリストの佐々木美幸さんが友人のデザイナー、イラストレーターらと企画した。「特にギフト用の需要が高まる3月に重なってしまったため、生産者の皆さんが半年以上前から大切に育てた花も、この時期には多くの市場や生産地で処分されるなど、大きな影響を受けた」と佐々木さん。
同キットは今後も季節に合わせて新しいデザインを展開する予定。
「購入者からは『父親と子どもが一緒に何かを作ることがなかったのでよい機会になった』『病院へのお見舞いに行けなかったのでメッセージとお花を送れてよかった』などの声を頂いた。コロナの中、皆さんのコミュニケーションの役に立てたことが何よりうれしい」と佐々木さん。「スワッグ作りは簡単そうで実は奥深く、作ってみると大人も真剣になると思う。これがきっかけで花への興味が広がれば」とも。
価格は1,980円(別途送料510円)~。