食べる 暮らす・働く 学ぶ・知る

「世田谷ボロ市」今年も盛況-2日目も12万人の来場見込む

平日にも関わらず、来場者でにぎわうボロ市

平日にも関わらず、来場者でにぎわうボロ市

  • 0

  •  

 世田谷・ボロ市通り周辺で開かれる冬の恒例行事「世田谷ボロ市」が今年も1月15日・16日の2日間、開催されている。今回で436年目。昨年12月15日・16日に開かれた同市の合計来場者数は35万人に上り、東京都の無形民俗文化財に指定されている都を代表する冬の市だ。

ボロ市で最も古くから販売している甘酒屋「大ひらや」の看板娘2人。

[広告]

 毎年1月15日・16日と12月15日・16日の計4回行われる同市は、1578年に小田原城主だった北条氏政が世田谷で楽市を開いたのが起源。東急世田谷線・世田谷駅から上町駅までの区間で全長約800メートルが歩行者天国になっている。

 「ボロ市の出店の6割は古着や雑貨や骨董(こっとう)品の店だが、毎年、北は青森県から南は長崎県から出展しにやって来て、地域の名産品を販売している出店もある。およそ730ある出店を巡れば、日本全国の食文化も楽しめる」と事務局の村石圭樹さん。

 2日目の来場者数について、「寒さが厳しくなりそうとはいえ、昨年は大雪があったので、今年は昨年以上の来場者数を見込んでいます。特に今年は海外からの団体客や、地方からのツアーの観光客が例年以上に多い印象。16日は少なく見積もっても12万人の来場者を予測している」とも。

 ボロ市名物の「代官餅」は毎年行列が絶えないことで話題に。「昨年12月に開かれた市のときは休日と重なり2時間待ちだった。明日は平日なので、30分程度の待ち時間で購入できるのでは」と、ボロ市通りで畳店を営む挽野孝美さん。

 「代官餅」はボロ市でしか購入できない。その理由について、「36年前に、畳屋や自転車屋など、ボロ市に何も出店できない人たちの救済として、当時のボロ市商店街会長の発案で始まったから。今ではアルバイトや地域の小学校のPTAの人にも手伝ってもらっていて、今日は58人体制で運営している。そういう意味で、『代官餅』販売は地域に住む住民のコミュニケーションを円滑にする役割としても機能しているのでは」とも。代官餅は「きなこ餅」「からみ餅」「あんこ餅」(600円)の3種類を販売。

 ボロ市の開催時間は9時~20時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース