三軒茶屋にスペイン料理店「料理と自然派ワイン LUZ」(世田谷区太子堂2、TEL 03-5432-9150)がオープンして1年がたった。
店主はアパレル業界出身の岩崎慶人さん(41)。ワイン好きが高じて2012年、渋谷区神山町に同店をオープン。昨年12月に三軒茶屋へ移転した。「三軒茶屋に住んでいた経験から土地勘もあり、好きな街だったので出店した」という。同店では岩崎さんが考案したワインとの相性が良い創作スペイン料理をメインに提供。「スペイン料理の新しい形をコンセプトに、現地のままの料理を出すのではなく、東京というフィルターを通し、誰もやってないようなスペイン料理を創り出している」と岩崎さん。客の前でパエージャを炙(あぶ)ったり、透明のシートの中でムール貝を蒸して包みを開けたりするなど「五感で感じられるようなギミックを施している」と話す。
メニューは、「ソフトシェルクラブのグリーンサラダ~サルピコンを乗せて~」(1,300円)、「ニューカレドニア産 天使のエビのアヒージョ」(1,200円)、「自家製オリジナルソーセージ」(1,900円)、「海と山の幸~MIXパエージャ」(2,900円)など。
同店が1階に店を構えるバナナビル2階では、岩崎さんの弟でザ・ペニンシュラ東京出身のバーテンダーである立己さんがバー「NOTOYA base」を同時期にオープン。昨年12月、共に1周年を迎えた。
1年を振り返り、「三軒茶屋にはフレンドリーなお客さまが多い。同じビルで兄弟が店をやっているという認識が広まり、私の店で食事をした後、弟のバーにお酒を楽しみに行ってくれたり、逆にバーのお客さまがフードを私の店に頼んでくれたりするなど、お客さま、そして兄弟で助け合いなが切り盛りしている」と岩崎さん。「このエリアは三軒茶屋駅から少し距離があって『奥三茶』と呼んでいる。個性的な店が多く、チェーン店にはない魅力にあふれているので、ぜひ足を運んでほしい」と来店を呼び掛ける。
営業時間は18時~翌3時。月曜定休。