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池尻のアパレルブランド、自社製品を回収し再活用へ

売る、譲る、捨てる、に代わる「環す」という選択肢を提案する

売る、譲る、捨てる、に代わる「環す」という選択肢を提案する

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 池尻のアパレルブランド「オールユアーズ」(世田谷区池尻2)が9月10日、自社製品を回収し再活用するサービス「環(まわ)す」の運用を開始した。

循環の仕組み

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 回収した衣服をメンテナンスや修理を施し「サルベージ品」として再販売する同サービス。利用者が同ブランドの衣服を回収センターに発送すると、発送した衣服の販売価格の20パーセント相当のギフトカードを発行する。ギフトカードは、同ブランドのオンラインストアで使うことができる。回収センターへの発送費は利用者が負担する。

 修理が難しい「寿命を全うした衣服」は、磁力を利用した有機物分解処理を行うことで、一日に重さ最大300キロの衣服をおよそ200分の1の容積に圧縮して再生。陶磁器や衣類、セメントなど次の製品の原材料としての利用を可能にする。

 ディレクターの中込勇斗さんは「売る、譲る、捨てるに代わる、新しい選択肢を提案したい」と話す。開始からすでに200着以上の製品を回収し、順次「サルベージ品」として再販売を行っているという。

 中込さんは「できるだけ物を長く使いゴミを生まないという価値観にも、ユーザーの皆さんから共感の声を多くもらっていて、とてもうれしい。引き続き、作った製品に責任を持つにはどうしたらいいかということを自分たちなりに考え、アクションを続けていく」と意気込む。

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