世田谷区内の各図書館で、4月23日の「子ども読書の日」に向けたさまざまなイベントが予定されている。

会場となる世田谷区立中央図書館

　国際子ども図書館（台東区）が設立されたことを記念し、2000年に制定された「子ども読書年」。これを機に、子どもが読書への理解・関心を深め、積極的に本を読むことを目的として翌年、「子ども読書の日」が定められた。

　子どもにとって言葉を学び、感性を磨き、想像力を豊かにするなど、より深く生きる力を身に付けていく上で重要とされる読書。世田谷区内では世田谷文学館との共催事業として、2003年から区内の図書館全館でさまざまなイベントを開催。作家や絵本作家による講演会をメインに、おはなし会やリユース児童図書（古本）の無料配布、テーマを決めた絵本・図書展示などを館ごとに行っている。

　今回は、中央図書館（世田谷区弦巻3）で4月16日、絵本作家の五味太郎さんを招いた記念講演会「五味太郎さんと楽しいお話」を予定。五味さんは、絵本を中心に400冊以上の作品を発表し、日本を代表する絵本作家の一人とされる。同館の渡邉尚子さんは「講師は、アンケートなどで集めた利用者の声を参考に担当職員が選ぶ。昨年は絵本作家のあべ弘士さんを迎えて、一緒に絵を描くイベントを行った」と話す。

　申し込みは4月7日まで。せたがやコール（TEL 03-5432-3333、FAX 03-5432-3100）で受け付ける。5日時点で若干の余裕があるという。「ひととき保育」は定員に達している。

　そのほか、下馬図書館（下馬2）や深沢図書館（深沢4）では、絵本や紙芝居の読み聞かせ、手遊（あそ）びなどを行う「おはなし会」を開催。いずれも4月27日15時30分～。

　「五味太郎さんと楽しいお話」の開催時間は14時～15時30分。対象は小学生4年生以上。参加無料。定員120人。